京都コレクションとは

ヒト胎児

ヒトの発生現象の解明のために、19世紀末から20世紀にかけて、世界の数カ所でヒト胚子・胎児の収集が行われ、アメリカやドイツの大規模コレクションとして有名なものがいくつかあり、多くの知見が得られてきました。

「京都コレクション」は母体保護法(旧優生保護法)にもとづいて得られた器官形成期ヒト胚子・胎児とその臨床データから成るもので、1961年以来収集された標本数40,000例以上におよびます。「京都コレクション」で得られた研究成果は、人発生学の標準的なデータとして国内外の多くの発生学の教科書や論文に使われています。