撮影方法

ヒト胚子標本の詳細な観察のために、いくつかの方法で画像を撮影しています。外表写真を撮影した後、一部の標本については断層写真の撮影を行っています。

MRI

MRI装置1

MRI装置2

MRI装置3

通常の医療現場で用いられているMRIとは異なる、小標本用の特別なMRIを用いて撮影を行っています。筑波大学巨瀬研究室が開発した2.34 TeslaのMR顕微鏡を用い、京都大学大学院医学研究科附属先天異常標本解析センターに所蔵される器官形成期(受精後4-8週)のヒト胚標本(体長10-30mm)1,260例のMR撮像を行いました.これまでに80-120μmの解像度を達成しましたが、これはこの種の標本の撮像度としては世界で最も高解像度のデータとなります。

EFIC

EFIC装置1

EFIC装置2

胚子組織の自家蛍光をとらえて画像化する三次元イメージング法です。標本をスライスしながら撮影することで、極めて高解像度の断面像と立体的な画像データを得ることが可能になりました。ヒト胚標本22例についてEFIC撮像を行い、最高5μmの解像度を得ています。